今朝、散歩中ワンコは突然、消えてしまいました。
田舎道なこともあり、開放な時間を堪能させようとリードを外しての散歩中、いつもは私のすぐ後をトコトコついてくるけれど、今朝は振り向くと姿が見えません。
名を呼んでもこないし夜も明けきらぬ暗闇、どこへ行ってしまった?
里親探しのボランティアから譲り受けた成犬で(推定年齢30歳位)
メチャ甘えん坊で、室内で飼うことが条件?のため、
何度も里親に出されては戻されていました。
我が家でも室内でワンコを飼うのは初めてで、ソファでくつろぐ愛くるしい姿に癒され、ベッドに潜り込んできて子供たちは大喜びで一緒に寝たりして楽しい毎日でした。
それから十数年が過ぎ、ワンコも高齢となり寝ている事が多くなり、足腰が弱くなり耳も遠く白内障も患い、数年前から痴呆症も出始め、最近は夜中に騒いだり、失禁や糞をして食べたりして症状は酷くなっていたのでオムツを履かせていました。
それが今朝、ちょっと目を離した隙に姿を消してしまいました。
足腰が弱いので、そんなに遠くへは行かないはずなのに見つかりません。
犬や猫は死期を感じたときに飼い主から離れ、自分の死に場所を探すといいます。
私は小さいころから犬を飼っていて、犬の死は何度か見てきました。
近所の人に毒殺されたワンコ。
母の車にひき殺された、もらったばかりのチビワンコ。
歯茎から血を出して、出血が止まらない奇病で死んだチビワンコ。
ワンコが次々と死ぬので、お祓いをしてもらったら、
小さいころから可愛がっていたワンコが嫉妬していたからだそうです。
そのワンコは雑種犬で、近所で飼っていた土佐犬がはなれて、
我が家の庭に入り込み、当時3歳の弟に近づいて来たのを止めようと、
土佐犬に飛びかかり、咬まれて大怪我をしました。
近くに祖母はいましたが、腰が抜けて何もできなかったそうです。
ワンコが飛びかかってくれなければ、弟が咬まれていました。
治療を終えて帰宅したその夜、いつもは大人しいワンコでしたが、
鎖を外してくれと言わんばかりに吠えて、開放すると何かを探すように、
そしてスッと目の前から姿を消してしまいました。
あとで探しに行って、裏山で息絶えたワンコを発見し埋葬しました。
「犬畜生と言って、あまり悲しんだり可哀想だと思うと魂が成仏できないんだ」
祖母がそういうので、お墓もつくらず土に埋めるだけでした。
ペットは家族といわれる時代。
ペットは家族に溺愛され、看取られ火葬され埋葬されます。
でも私はそういうことはしたくない。
最期は死に場所を探し、ワンコとして死んでいくのもいいと思うからです。
帰宅したら玄関先で「家に入れて~」って待っていることを祈っていますが、
まだ、死んだとは決まってないけれど、それなりの覚悟はしています。
その時はせめて、遺体だけでも見つけて埋葬してやりたい。