50代からのカメラ

しばらく日記を書いていなかった。

書き綴りたい事は沢山あったけれど、

帰宅し、腰を下ろしてしまうとダラダラとしてしまう。

 

今年に入ってから仕事もやる気がなくて

人付き合いも、趣味も、なにもかも面倒な感じになっていた。

溜息が多くなり、話すのは愚痴ばかり・・・

あぁ、これって更年期?

若いつもりでも若くないのが歳。

 

このままではいけない。

若いころの・・・いや、10年前の自分はもういない。

50代は転機の年代かもしれない。

 

何気ない日常を書き綴ろうと始めたこの日記。

何気ない日常を、季節を、撮影するのもいいんじゃないか?

 

思い切って一眼レフを購入した。

カメラが趣味の息子にラインで報告をすると

「いい買い物をしたね」の返事。

私にとっては高価なカメラでも息子にすればサブ機だそうで、

「お前のカメラには負けるよ」

「いや、写真は上手い下手はあっても、勝ち負けはないよ」

私はカメラの値段を言ったつもりだったが、

息子の返事に自分が恥ずかしくなった。

 

「大切にするのはいいけど、大切にしすぎるのもよくないから、

たくさん撮影した方がいいよ」

 

息子の声援?に「これでいいんだな」と

今までのなにか強張っていた感じがスーッと抜けて楽になった。

小さい頃は被写体だった息子が、こんなことを言うようになったとは・・・

大きくなったなぁとしみじみ・・・

  

 日常の中にあるちょっとした部分を、

パズルのピースのように切り抜くような写真を撮りたいと思う。

 

同年代の友人に話すと、自分もやろうかなと言い出した。

友人も50代で、同じように悩んでいたのかもしれない。

二人で撮影をしてインスタにでもアップして

どちらが「いいね」もらえるかな?なんて話している。

 

50歳からの趣味。

人生、まだまだ楽しめそうだ。